サグラダ・ファミリア贖罪教会は、バルセロナでもっとも多くの人が訪れる建造物のランキングでトップに立ち、ラ・ロカ・ヴィレッジ(La Roca Village)、FCバルセロナ博物館、モンセラット修道院といった人気観光スポットを上回っています。また、スペイン全体の公式統計を見ると、グラナダのアルハンブラ宮殿と並んで国内トップに迫る位置にあります。統計からはほかにどんなことがわかるのでしょうか?サグラダ・ファミリアには正確に何人が訪れているのでしょうか?1日の来場者数はどれくらいでしょうか?ここでは、サグラダ・ファミリアの来場者数に関する疑問にすべてお答えします。

目次
2025年にサグラダ・ファミリアを訪れた人数
前年の最新データによると、2025年にサグラダ・ファミリアを訪れた人は4,877,567人でした。これは、サグラダ・ファミリアの運営を担う贖罪教会建設委員会(Junta Constructora del Templo)が発表した公式の数字です。前年と比べると0.91%の増加となっています。
ガウディのもっとも象徴的な作品を訪れたいという関心が年々高まっていることは明らかで、イエス・キリストの塔の完成や工事の完了といった大きな節目が近づくにつれて、その傾向はさらに強まっています。
サグラダ・ファミリアの来場者のプロフィール
サグラダ・ファミリアを訪れるのはどんな人たちなのでしょうか?どこの国から来ているのでしょうか?チケットを予約してまで訪れる価値はあるのでしょうか?統計は、こうした疑問に答えてくれます。
ここ数年の統計をまとめて見ると、典型的な来場者のプロフィールは次のようになります。
もっとも典型的なのは、46〜60歳のアメリカ人女性で、家族と一緒に飛行機で初めてバルセロナを訪れ、市内のホテルに宿泊している人です。サグラダ・ファミリアは絶対に訪れるべき建造物だと考えています。今回が初めての見学で、体験を10点満点で評価し、知人にもすすめています。
次の表で、バシリカを訪れる人々がどこから来ているのかを見てみましょう。
| 出身国・地域 | 割合 |
|---|---|
| アメリカ | 15.07% |
| スペイン | 10.82% |
| 中国 | 7.20% |
| イタリア | 6.92% |
| フランス | 6.91% |
| 韓国 | 4.93% |
| イギリス | 4.52% |
| ドイツ | 4.10% |
| その他のヨーロッパ | 15.67% |
| その他の地域 | 23.86% |
国別の傾向を見ると、もっとも増加したのは中国からの来場者(+60.75%)で、一方でフランスからの来場者は減少しています(-20.93%)。もうひとつ注目したいのが、サグラダ・ファミリアを見学したあとの満足度です。訪れる価値はあるのでしょうか?答えは間違いなく「イエス」です。来場者の満足度は非常に高く、10点満点中9.25点という評価を得ています。
2025年のバシリカの年間収入
サグラダ・ファミリアの建設費は、おもに入場料収入によってまかなわれており、寄付や献金はごく一部にすぎません。贖罪教会として構想されたため、その収入(100%民間資金)が建設のペースを左右します。来場者が増えれば、それだけサグラダ・ファミリアの工事も早く完了するというわけです。
データによると、2025年のサグラダ・ファミリアの収入は1億3,450万ユーロで、そのうち96.9%(1億3,010万ユーロ)が来場者からの収入でした。

サグラダ・ファミリアの年別来場者数の推移
次のグラフは、サグラダ・ファミリアの過去10年間の来場者数(2015年〜2025年)を示しています。
それ以前の年の来場者数は次のとおりです。
- 2014年のサグラダ・ファミリアの来場者数:326万人
- 2013年のサグラダ・ファミリアの来場者数:317万人
- 2012年のサグラダ・ファミリアの来場者数:323万人
- 2011年のサグラダ・ファミリアの来場者数:320万人
- 2000年のサグラダ・ファミリアの来場者数:142万人
- 1994年のサグラダ・ファミリアの来場者数:70万人
サグラダ・ファミリアの1日の来場者数は?
サグラダ・ファミリアの1日の平均来場者数は、おおよそ13,500人です。バルセロナでもっとも訪問者の多い建造物なので、入場が制限される(ごくわずかな)日も含めて、一年中どの日も混み合っているのは当然といえます。それでもかまわないという人も多く、サグラダ・ファミリアを外から眺めるだけの人もたくさんいます。ただし、混雑の度合いは一年を通じて一定というわけではありません。
ガウディのサグラダ・ファミリアを訪れるのにベストな月は、1月、11月、2月で、バルセロナの観光客がもっとも少ない時期にあたります。反対に、5月〜9月のシーズン、特に7月と8月は来場者が非常に多くなります。
サグラダ・ファミリアのおすすめチケット

ガイド付きツアーは、ガウディの傑作をもっとも深く知ることができる方法です。行列に並ばず、プロのガイドが案内します。日程によっては日本語ガイドの回もあります。
スペインでもっとも訪問者の多い建造物
スペインのほかの建造物と比べると、サグラダ・ファミリアはグラナダの壮麗なアルハンブラ宮殿と並んでトップクラスに位置しています。公式データは発表の時期や来場者数の数え方の違いから完全に確定したものではないため、スペインでもっとも訪問者の多い建造物のランキングで首位だと断言するのは難しいところです。いずれにしても、目安として、スペインで来場者数の多い建造物のランキングを以下に紹介します。
- サグラダ・ファミリア(バルセロナ)
- アルハンブラ宮殿(グラナダ)
- セビリア大聖堂とヒラルダの塔(セビリア)
- メスキータ=コルドバ大聖堂(コルドバ)
- 王宮(マドリード)
- サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂(サンティアゴ・デ・コンポステーラ)
- 芸術科学都市(バレンシア)
- プラド美術館(マドリード)
- モンセラット修道院(バルセロナ)
- エル・エスコリアル修道院(マドリード)
サグラダ・ファミリアの混雑状況を左右する要因
すでに述べたとおり、サグラダ・ファミリアの混雑状況はバルセロナの観光シーズンに大きく左右されます。来場者がもっとも多いのは通常5月〜9月で、北半球の夏や多くの国の学校の休暇と重なります。一方、1月、2月、11月は人出が少なく、混雑を避けたい人には理想的な時期です。
モバイル・ワールド・コングレス(Mobile World Congress)などの国際会議、文化フェスティバル、FCバルセロナの重要な試合やF1グランプリなど、カタルーニャの州都で開かれる大きなイベントも、教会の1日の来場者数に直接影響します。できればこうした日程は避けるか、行列を避けて快適に見学できる方法を確保しておきましょう。
サグラダ・ファミリアの工事が徐々に完成に近づいていることも、重要な要因のひとつです。ガウディが夢見た偉大な建造物の完成が近づくにつれて関心が高まり、サグラダ・ファミリアを訪れたいという人がますます増えています。
2026年のサグラダ・ファミリアの来場者
2026年は、サグラダ・ファミリアにとって特別な一年になると見られています。特別な出来事が重なることから、来場者数の過去最高記録を更新する可能性もあると予想されています。もっとも注目されているのは、教会の中央にそびえるもっとも高い塔、イエス・キリストの塔の落成で、1世紀以上にわたって途切れることなく続いてきた建設の集大成となります。この節目に加えて、6月にはローマ教皇レオ14世が訪問し、この作品に生涯を捧げた先見の明ある建築家アントニ・ガウディの没後100年も記念されます。さらに、特別期間中には一部のチケットが50%割引で提供される予定です。これらすべての要素が重なり、2026年はバシリカを訪れるまたとない年となっています。
国内外から見込まれる来場者数は非常に多く、需要に対応するため、今後数か月のうちにサグラダ・ファミリアの見学時間の延長の可能性もすでに検討されています。早めに計画を立てて、この建造物の歴史に残る一年を見逃さないようにするなら、今がまさにベストなタイミングです。